目的がないのなら手帳は持たなくていい【手帳会議】

新しい年の手帳が並び始める時期、「手帳会議」という言葉を目にすることが多いのではないでしょうか。
手帳好き以外には理解しがたい行事ではありますが、単なる消費活動という側面だけではありません。

この記事では、「手帳会議」とは何なのか、そして手帳選びに労力をかける理由について説明します。

手帳会議って何？

SNSなどで、こんな発言を多く見かけますよね。

９月になると、翌年分の手帳の販売が次々とスタートします。
人気の手帳は販売開始後すぐ売り切れることもあり、手帳好きたちの間では情報収集で忙しくなるのです。

「手帳会議」という言葉の定義ははっきりしていませんが、個人的にはそういうことだと思っています。

「毎年使う手帳は決まっています！」
という人には開く必要のない会議かもしれません。

会議と言っても、たいていは自分ひとりで行われます。
脳内の複数の自分が、「ああでもない、こうでもない」と意見を交わすようなイメージ。
魅力的な商品の情報が次々と目に入り、悩みは尽きず、他のことが手につかなくなってしまうことも。
楽しく、そして苦しい時間です。

手帳を持つ目的を考えることは大事

手帳を新調するにあたって、使う目的についてじっくり考えるのは重要です。

手帳に限らず、新しいものが手元に来るまではワクワクしますよね。
だけど、使い始めてみるとそういう気持ちが長続きしないことがあります。

手帳は基本的に一年を通して使い続けるものですから、実は結構難しい買い物なのだと思います。
私自身、最初の数ヶ月のページしか書き込まれていない手帳を後から見返して虚しい気持ちになったことが何度もあります。

手帳は必ずしも持つ必要がない

手帳の情報に溢れる時期だからこそ、こういう提案もしたいと思います。

今でこそ複数の手帳を持つ私も、数年間、手帳を全く使わなかった時期がありました。
手帳が続かないということは、使う必要がないということではないか？と。

実際のところ、現代ではほとんどの人がスマートフォンを持っていて、手帳が担っていた役割の多くはデジタルツールで代用が可能です。
カレンダーアプリは標準でインストールされていたり、無料でダウンロードが可能。
予定がたくさん入りがちな方にとっては、紙の手帳よりむしろアプリの方が予定を管理しやすいのかもしれません。

それでも手帳を持ちたい理由

手帳を持つのをやめてみると、かえって紙に書くことの良さに気づくことができます。
そこを深掘りしていけば、その人の手帳選びのヒントが見つかるはずです。

後から見返しやすい

検索性ではデジタルの記録に劣りますが、自分の書いたページをパラパラめくって見返せるのは、アナログならではの醍醐味。

書くことに集中できる

スケジュールを把握するため、またはメモするためにスマホのホーム画面を表示させると、通知や他のアプリが目に入りがちです。
手帳の場合、「書きたい」→「ページを開く」→「書く」というふうに、迷うことがありません。

考えを整理したいときは特に、「真っ白なページにのびのび書く」のが効果的です。

場面を問わず使える

ビジネスの場においては、すばやく予定を確認したり、メモをとるのに紙の手帳のほうがスマートな印象を与えられることも。
スマホを取り出しづらい場面では依然として手帳が活躍します。

振り返り、自分に合う次の手帳を探す

手帳の必要性も考えてみたけど、やっぱり手帳は必要だという結論に至った場合。
それでは、どのような手帳が自分の目的に合うのか、具体的な条件を探すことになります。

もちろん当初の予定通りに活用できるとは限りません。
たとえ上手く使えなくても、共に時間を過ごした１冊であることには変わりはないですし、次回の手帳探しのヒントになります。

システム手帳なら路線変更しやすい

私は、カスタマイズのしやすさからシステム手帳を選んでいます。
例えば、「レフト式が自分には使いにくいかも」と感じたら、バーチカルタイプのリフィルに変更するなど、すぐ対応ができるのです。

ただし、手帳会議が永遠に続くことには変わりません。
むしろ秋に手帳探しをしている方達よりも頻繁に会議を開いている気がします。（笑）

まとめ

今回は、手帳会議、すなわち自分のための手帳の選びの重要性についてお伝えしました。

手帳会議を経て、皆さんが素敵な手帳に出会えますように。